自民党・谷垣総裁は２７日朝の自民党役員会で、「政治とカネ」の問題をめぐって、野田政権に対する攻勢を強める考えを表明した。

　谷垣総裁は「秘書３人が有罪になり、その責任を取らなかった政治家を思い出せない。この責任をさらに突き詰め、一致して政権を追い詰めていきたい」と述べ、民主党・小沢元代表の元秘書３人に有罪判決が出たことを受けて、野田政権の姿勢を厳しく追及していく考えを示した。

　自民党・石原幹事長は「小沢事務所の天の声、これは前から言われていることですけれど、その存在が明らかになり、裏金が支払われたということは非常に重大なこと。私どもは証人喚問を求めていく」と述べた。

　また、自民党・大島副総裁は「野田首相や（民主党）輿石幹事長がどのような方針を取るかは、（東日本大震災の）復興に向けた協議や、政治の信頼を取り戻すために、非常に重要だ」と述べ、野田首相が提案している与野党の政策協議にも影響が出るとの見方を示している。

　公明党・山口代表は「解決への姿勢が国民にはっきり見えるようにすることが、重要だと思う。その点で明解な立場を示せないとすれば、野田首相自身のリーダーシップについても問われていくことになるだろうと思う」と述べ、小沢氏自身の自発的な説明を求めるとした上で、不十分であれば「証人喚問を含めた対応は十分あり得る」としている。