×

田中真紀子氏「首相はTPP不参加表明を」

2011年11月4日 22:44
田中真紀子氏「首相はTPP不参加表明を」

 TPP(=環太平洋経済連携協定)への交渉参加をめぐり、慎重派議員が4日に開いた会合で田中真紀子元外相が講演し、野田首相に対して、来週末のAPEC(=アジア太平洋経済協力会議)では交渉への不参加を表明するよう求めた。

 田中氏「国論を今二分してますよね、政党を超えて。その実情をはっきりと国際社会で言ってもらうべきです。事実は事実なんですから」「(前原)政調会長は、一旦入ってみて、やめたらいいでしょうと。それはないんです。それがいかにも農耕民族的な発想で。顔は農耕民族に見えませんけれどもね。それは通らないんですよ。顔じゃないの、政治は。違いますか?」「APECの前に、総理たる者は、『こういう実情です』と。世界中ご存じの通りですから、『私は今は入りません』と」

 また、日本がTPPに参加する場合、アメリカ議会の承認を得るのに正式協議約90日に加えて、事前協議が約3か月必要で、APECで参加表明をしても来年夏までのTPPのルール作りには実質的に加われないと一部報じられたことについて、出席議員が政府の見解をただした。これに対し、政府側は「90日プラスαが必要なのは確かだが、αがどれぐらいになるかは決まっていない」と述べた上で、「APECで表明しても間に合わないとは判断していない」と説明した。