衆議院議員選挙の「一票の格差」是正のための法案について、民主党・輿石東幹事長は１日、今の国会での法案提出を見送る考えを示した。

　「この会期内で選挙制度がどうなるという話じゃないでしょう。年は越えると思います」－輿石幹事長は、１日の記者会見でこのように述べ、今の国会での法案提出を見送る考えを示した。

　選挙制度をめぐって、民主党と自民党は「一票の格差」を是正する法案を先に成立させるべきだとしているのに対し、他の野党は選挙制度の抜本改革もあわせて議論すべきと主張し、意見の隔たりは埋まっていない。

　０９年の衆院選で最大２．３倍あった「一票の格差」について、最高裁は「違憲状態である」との判決を下しており、民主党は来年の通常国会での法案成立を目指す考え。