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民主党・輿石幹事長 一川防衛相続投を支持

2011年12月5日 18:13
民主党・輿石幹事長 一川防衛相続投を支持

 国会では、一川防衛相の進退問題が大きな焦点となっている。自民、公明の両党は会期末となる9日に問責決議案を提出する方針だが、野田首相は一川防衛相を更迭しない考え。民主党・輿石幹事長は5日午後に会見し、一川防衛相の続投を支持する考えを示した。

 輿石氏は会見で、「(一川防衛相は)辞める必要はないと思います。(きょうの審議で)首相ご自身、ご本人自身も答えていると思います。それを踏まえて、私は必要ないと申し上げた」と述べた。

 しかし、一川防衛相を続投させようとする政府・民主党の姿勢に、野党側は強く反発している。

 自民党・稲田議員は、5日朝の衆議院予算委員会で「首相、それでも一川防衛相を更迭しないで、一川防衛相を守るつもりですか」と述べた。これに対し、野田首相は「一川防衛相には、これまで以上に襟を正して職責を果たしていただきたい」と応えている。

 政府は、沖縄・宜野湾市のアメリカ軍普天間基地の沖縄・名護市辺野古への移設に向けた環境影響評価書について、年内に提出する方針。しかし、民主党関係者が「すぐに辞任ということはないが、評価書の提出まで続投させることはできないだろう」と述べるなど、一川防衛相を取り巻く環境は日に日に厳しくなっている。9日に問責決議案が採決されれば可決される公算が大きい中、野田首相は難しい判断を迫られる。