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沖縄防衛局長が選挙関連講義 進退問題に

2012年2月1日 13:33
沖縄防衛局長が選挙関連講義 進退問題に

 アメリカ軍普天間基地(沖縄・宜野湾市)の移設問題に関連し、防衛省の沖縄防衛局長が、今月の宜野湾市長選挙を前に、選挙に関連する講義を行っていた問題は、防衛局長の進退問題に発展している。

 自民党・小池百合子議員は1日の衆議院予算委員会で、田中防衛相が事前に知っていたのかをただした上で、大臣の責任問題についても追及した。

 小池議員「田中防衛相はご存じでしたか?」

 田中防衛相「一切聞いておりません」

 小池議員「知らされていなかったということについて、私はそれも問題ではないかと思う。それは勝手にやったということで理解していいか?」

 田中防衛相「私は関与していません。また、本省の方々も寝耳に水の状況でした」

 小池議員「トカゲのしっぽ切りのような形が見える。そもそも防衛相の責任を問われるべきではないか」

 小池議員は講義内容を調査すべきとした上で、防衛局長の参考人招致を求めた。

 この問題をめぐって防衛省がまとめた調査結果によると、沖縄防衛局総務部が宜野湾市長選挙に関連して職員に対してメールを送り、選挙権を持つ職員ら80人をリストアップし、防衛局長が講義を行ったことを確認したという。ただし「特定の候補者を支持する内容はなかった」としている。

 政府は関係者の処分を近く判断して事態の収拾を図りたい考えだが、野党側は今後、大臣の責任についても厳しく追及していく構え。