「復興庁」が１０日、発足した。東日本大震災の被災地復興の司令塔として、縦割り行政の弊害をなくす役割が期待される。

　初代復興相に就任した平野達男氏は１０日朝の会見で、「復旧・復興をとにかく早く進める。その先頭に立っていきたいと思う。これから相当、今年は忙しくなる。忙しくしなくちゃならない、そういう年だと思う」と抱負を述べた。

　復興庁は、東京の本庁の他、岩手・盛岡市、仙台市、福島市に「復興局」が、被害の激しかった沿岸部に「支所」などが置かれ、復興のための交付金や復興特区に関連する窓口業務などを一括して担う。各省庁にまたがる被災地の多彩なニーズを調整し、ワンストップで的確に対応できるかどうかが当面の課題となる。

　平野氏は１０日夜、職員に訓示をする予定。