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「復興庁」が発足 野田首相が看板掲げる

2012年2月10日 20:54
「復興庁」が発足 野田首相が看板掲げる

 東日本大震災の復興業務を担う「復興庁」が10日に発足した。復興への司令塔として、縦割り行政の弊害をなくす役割が期待される。

 野田佳彦首相は、東京・港区の復興庁本庁で真新しい看板を掲げた。震災による津波で壊滅的な被害を受けた、岩手・高田松原の一本松と同じ場所に生えていた松で作ったものだという。野田首相は「高田松原の松が素材だそうですけども、被災地の期待に応えなければいけないという責任の重さをずっしり感じました」と述べた。

 復興庁は東京の本庁の他、岩手・盛岡市、仙台市、福島市に「復興局」が、被害の激しかった沿岸部に「支所」などが置かれ、復興のための交付金や復興特区に関連する窓口業務などを一括して担う。

 また、初代復興相に就任した平野達男氏は10日朝の会見で、「復旧・復興をとにかく早く進める。その先頭に立っていきたいと思う。これから相当、今年は忙しくなる。忙しくしなくちゃならない、そういう年だと思う」と抱負を述べた。

 各省庁にまたがる被災地の多彩なニーズを調整し、ワンストップで的確に対応する体制作りが当面の課題となる。