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北朝鮮“弾道ミサイル技術”使用し発射 予告の「軍事偵察衛星」とみられる

2023年11月22日 3:13
北朝鮮“弾道ミサイル技術”使用し発射 予告の「軍事偵察衛星」とみられる

北朝鮮は21日夜、弾道ミサイル技術を使用した発射を行いました。北朝鮮が予告していた「軍事偵察衛星」の発射とみられています。

松野官房長官によりますと、北朝鮮は21日午後10時43分頃、北西部沿岸地域の東倉里地区から、衛星打ち上げのための弾道ミサイル技術を使用した発射を行ったということです。

発射された1発は複数に分裂し、1つ目は午後10時50分頃、朝鮮半島の西約350キロ、東シナ海上の予告落下区域外に落下。2つ目は午後10時55分頃、沖縄本島と宮古島の間の上空を通過して、午後10時57分頃に沖ノ鳥島の南西約1200キロの太平洋上、日本のEEZ(=排他的経済水域)の外である、予告落下区域内に落下したということです。

松野長官は「北朝鮮は今回の発射により、地球周回軌道への衛星の投入を試みた可能性があるとみているが、現時点で、衛星の投入は確認されていない」と述べました。

発射を受け、政府は沖縄県にJアラート(=全国瞬時警報システム)を出して警戒を呼びかけましたが、航空機や船舶への被害情報は確認されていないということです。

岸田首相「人工衛星と称したとしても、弾道ミサイル技術を使用した発射、これは明らかに関連する国連決議違反であります。また我が国の国民にとって安全に関わる重大な事態です」

岸田首相は「北朝鮮に対して厳重に抗議し、 最も強い表現で非難した」と強調し、今後、アメリカや韓国と連携して対応する考えを示しました。