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G8サミット 欧州の債務危機問題を議論

2012年5月20日 1:31
G8サミット 欧州の債務危機問題を議論

 アメリカで開かれているG8サミット(主要国首脳会議)は現地時間19日、2日目を迎え、最大のテーマであるヨーロッパの債務危機問題が議論されている。

 野田首相は、全体会合の前に、就任したばかりのフランス・オランド大統領と初めての首脳会談を行い、ヨーロッパの債務回避や経済安定化に向け、フランスなどヨーロッパ諸国の努力を求めた。これに対して、オランド大統領は、ギリシャのユーロ脱退は阻止すべきとした上で「規律は守りつつも成長が重要だ」と成長路線重視の姿勢を示した。

 サミットはアメリカ・オバマ大統領の別荘で行われており、ラフなスタイルで近い距離感で議論が行われているようだ。現地時間19日には、最大の焦点であるヨーロッパ債務危機について、意見交換が行われた。経済成長と財政再建のバランスをどう取りながら対応すべきかが議論の焦点となっている。

 消費税増税法案の成立を目指す野田首相が財政再建の重要性を各国にどう訴えたのか。政府関係者は「帰国後の法案審議に向け、世界からのお墨付きをもらいたい」と述べており、野田首相は各国から後押しを得たい考え。