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“一体改革”法案、首相と輿石氏に「一任」

2012年6月21日 1:14
“一体改革”法案、首相と輿石氏に「一任」

 消費税増税法案など一体改革関連法案の扱いについて、民主党は20日夜の両院議員懇談会で、野田首相と輿石幹事長に対応を一任した。これを受け、民主・自民・公明3党は21日、幹事長・政調会長会談を開き、法案の採決日程について協議する。

 民主党の両院議員懇談会には野田首相も出席し、法案への理解を求めた。

 小山展弘議員「もし(党が)分裂するということがあれば、(野田首相には)辞任していただきたい。その覚悟で党をまとめていただきたい」

 野田首相「(党を)分裂させたいと(の気持ち)は毛頭ない。一致結束して対応する民主党を目指す、今もその気持ちは変わりありません」

 出席議員からは「執行部は真摯(しんし)に意見を聞いて、丁寧な手続きを踏んでいる」という声が出る一方、不満の声も上がった。

 山田元農水相「打ち切られるような形では、絶対納得できないと思います。私はこのままだと(採決で)反対します」

 約3時間にわたる議論の結果、法案の扱いについては、党の代表である野田首相と幹事長に一任された。また、関係者によると、野田首相は20日、自民党・谷垣総裁に電話し、21日までの衆議院採決ができないことをわびたという。これを受け、民主・自民・公明3党は21日午前、幹事長・政調会長会談を開き、法案の採決日程などについて協議することにしている。採決の日程について、民主党は水面下で「26日の採決」を提案しているが、自民党は22日までの採決を求めており、調整はついていない。

 自民党・石原幹事長「21日の会談で明確な日付を示していただかない限り、その先には進めないと」

 こうした中、民主党・小沢元代表に近い議員約20人が20日夜も集まった。出席者からは「50人以上が反対する」との強気の声も上がっており、採決をきっかけに党が分裂する可能性もある。