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野田首相「造反議員の処分、厳正に対処」

2012年6月26日 22:52
野田首相「造反議員の処分、厳正に対処」

 衆議院本会議で26日午後、消費税増税法案を含む一体改革関連法案の採決が行われ、民主・自民・公明3党などの賛成多数で可決された。これを受け、野田首相は26日午後6時過ぎから記者会見を開き、一体改革関連法案に反対した民主党議員らへの処分について「厳正に対処したい」と述べた。処分の結論を出す時期については明言を避けた。

 野田首相「『ねじれ国会』の中で、今を生きる国民のために、将来世代をおもんばかって、このような大きな改革の第一歩を踏み出せたことは大きな意義があると思っています。結論を出す、先送りをしない政治を、私はつくりだしていきたい。今回の衆議院における可決は、大きな一歩につながると確信しています。残念ながら、与党・民主党から造反者が出ました。きのうの代議士会でも『一致結束してみんなで改革を成し遂げよう』と話したが、極めて残念な結果でした。私と(輿石)幹事長とよく相談しながら、党内の所定のルールにのっとって厳正に対応したいと考えている」

 野田首相は、処分の結論を出す時期については「一人一人精査する時間が必要だが、だからといってだらだらするわけにはいかない」と明言を避けた。

 また、民主党・小沢元代表が「野田政権は政権交代の原点を忘れている」などと批判していることに対して、「国民の生活が第一という理念はふまえており、原点から外れているつもりは全くない」と不快感をにじませた。野田首相はその上で「気を引き締めて参議院の審議に臨み、今の国会で成立させたい」と強調した。