日露首脳、12月に改めて首脳会談で一致
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野田首相は現地時間8日、ロシア・ウラジオストクで開かれているAPEC(=アジア太平洋経済協力会議)への出席に合わせ、プーチン大統領と会談した。両首脳は、北方領土問題の協議を継続し、今年12月に改めて首脳会談を行うことで一致した。
会談で野田首相は、今年秋に次官級協議を行うよう求めた。プーチン大統領は「静かな雰囲気の下で解決していきたい」と述べ、これに応じる考えを示した。さらに野田首相は、自らの協議進展を狙って今年12月のロシア訪問を調整していると伝え、プーチン大統領は「歓迎したい」と述べた。
野田首相は、これまでストップしていた北方領土問題の協議の進展に道筋をつけた形。今後は、協議進展のための具体的な戦略が求められる。中国の台頭への警戒感などから、プーチン大統領が日本との連携を強く求めたことも、今回の展開の大きな要因といえる。
また、野田首相は現地時間8日午後、アメリカ・クリントン国務長官と会談し、アメリカ軍の新型輸送機「オスプレイ」の安全性に対する日本国内の懸念を改めて伝えた。クリントン長官は「できるだけ情報提供したい。安全性に自信を持っているが、日本の考えは理解する」と応じた。
APECの首脳会議では、貿易や投資を促進するための協議が行われ、合意内容は9日、「宣言」として採択される。