プーチン大統領「調査に尽くす」と表明
マレーシア航空機の墜落現場で調査が完全な形で行われるかが焦点となる中、ロシアのプーチン大統領は22日、調査を妨害しないよう、親ロシア派に働きかける考えを明らかにした。
プーチン大統領は22日、安全保障会議で「ロシアは本格的な調査のために可能な限りを尽くす」と述べた上で、現場一帯を支配する親ロシア派に働きかけると表明した。
プーチン大統領「親ロシア派への働きかけを求められているが、我々の力の範囲内でもちろんする」
欧米諸国は、親ロシア派の暴走を許しているとしてロシアへの批判を強めており、プーチン大統領は協力姿勢を示すことで批判の矛先をかわす狙いがあるとみられる。
一方、EU(=ヨーロッパ連合)は22日、ベルギー・ブリュッセルで外相会議を開き、ロシアへの制裁強化の準備を進めることで合意した。親ロシア派への影響力を行使し墜落の原因究明に直ちに協力しなければ、投資の規制や武器取引の制限など新たな制裁に向け、準備を進めるという。
具体的な内容は24日に提示される予定。