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秋の政局“解散”めぐる与野党の攻防は

2012年10月2日 13:53
秋の政局“解散”めぐる与野党の攻防は

 野党側は、1日に発足した野田再々改造内閣は「幕引き内閣だ」などと厳しく批判し、早期の衆議院解散を求めて野田政権への対決姿勢を強めている。与野党ともに代表選挙と人事をほぼ終え、解散・総選挙を強く意識した秋の政局が始まる。

 首相官邸で2日午後1時から閣議が開かれ、各省の副大臣人事が決まった。

 野田首相は1日、解決しなければならない政策課題として、赤字国債発行法案の成立や、衆議院の「一票の格差」是正と定数削減のための選挙制度改革などを挙げた。自民党・安倍総裁らと来週には党首会談を行い、協力を要請したい考えを示している。

 一方、野党側は、年内に解散・総選挙を行うことを、まず野田首相が確約するよう強く求める方針だが、民主党内には支持率が低いままでの解散には拒否感が強く、野田首相も「解散時期を言及することはない」と話している。

 ただ、このまま与野党の対立が続くだけでは、野田首相が主張する「決断する政治」は前に進まない。野田首相は厳しい政局運営を迫られることになる。