１３日午前１１時過ぎ、中国国家海洋局所属の航空機が沖縄・尖閣諸島の魚釣島の南約１５キロの日本の領空に侵入した。中国による日本の領空侵犯は初めて。

　１３日午前１１時６分頃、中国国家海洋局に所属する航空機１機が沖縄・尖閣諸島の魚釣島の南方約１５キロ付近の日本領空に侵入したのを海上保安庁の船が発見した。日本の領空に侵入しないよう通告したところ、中国機は「ここは中国の領土である」旨の回答をしたという。これを受け、航空自衛隊のＦ１５戦闘機など９機が緊急発進したが、すでに領空から出ていて発見できなかった。領土から１２カイリ（２２．２キロ）までの海が領海、その上の空間が領空となる。

　野田首相は１３日午後に相模原市で行った演説で、「緊張感を持って警戒監視にあたると同時に、中国政府に対しては厳しく抗議をしています。この国を、この国民を守っていくことをまず、お誓いを申し上げます」と述べた。

　外務省は外交ルートを通じて中国側に厳重抗議した。