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中国・李克強首相、ミャンマー側に厳重抗議

2015年3月15日 21:53

 ミャンマー軍と少数民族が中国との国境付近で行っている戦闘で、爆弾が中国側に着弾し、死傷者が出ている問題で、中国の李克強首相は、ミャンマー側に厳重に抗議したことを明らかにした。

 この問題は、ミャンマーとの国境に近い中国の雲南省に13日、爆弾が着弾し中国人5人が死亡、8人がケガをしたもので、中国は「ミャンマー政府軍機の越境爆撃によるものだ」としている。

 李克強首相は15日、ミャンマー側に厳重に抗議したことを明らかにし、「中国国民の生命と財産、安全を断固守る」と、事件に厳しい姿勢で臨む方針を示した。

 これに先だって中国・中央軍事委員会の范長龍副主席は、ミャンマー軍のミン・アウン・フライン司令官との電話会談で、再発防止を徹底できなければ「断固たる措置を講じる」と迫った。

 一方、ミャンマー大統領府の高官は、「爆撃は、ミャンマー軍によるものではない」と否定し、中国側に現地調査を申し入れたことを明らかにした。