自民党・安倍総裁は２１日、韓国大統領選挙で朴槿恵氏が当選したことを受けて、自民党・額賀元財務相を特使として派遣することを明らかにした。

　安倍総裁は「日韓関係を発展させていきたい、改善させていきたいという思いをこめて、額賀さんに韓国を訪問してもらおうと」と述べ、竹島問題で日韓関係が冷え込む中、素早い対応を見せた。

　総裁特使・額賀氏は韓国を訪問し、朴氏と面会して安倍総裁からの親書を手渡す考えだが、詳しい日程については調整中。

　また、竹島問題をめぐり、衆議院選挙の自民党政策集で「竹島の日」の２月２２日に政府主催の式典を開催すると明記していたことについて、安倍総裁は「総合的に外交状況も踏まえて考えたい」と述べた。韓国の大統領就任式が来年２月２５日に行われるため、これに配慮し、式典は見送る方向。

　そんな中、２１日朝に行われた自民党の役員会で、閣僚人事については総裁に一任することを決めた。新たに、谷垣前総裁の入閣が固まり、法相に就任する方向。また、谷垣氏の側近・逢沢元外務副大臣も入閣する見通しとなった。

　一方、自民党役員人事では、鴨下幹事長代理が国対委員長に内定した。