首相が国民に向けてメッセージを発信する時、これまでは記者会見を開くのが一般的でした。しかし、安倍首相はＦａｃｅｂｏｏｋを活用するなど、新しい情報発信の方法を試みています。１４日も、新しい方法でメッセージを発信しました。その方法と、狙いとは？

　１５日朝、永田町も雪かきに追われていました。閣議でも雪が話題にのぼりました。

　安倍首相「きのう雪すごかったですね」

　谷垣法相「すごかったですね」

　首都圏では雪の中の成人式となった１４日。安倍首相も新成人に向けてコメントを発表しました。その手段は、なんとスマートフォンのコミュニケーション用アプリ！アプリ上ではこんなコメントを発信していました。

　「安倍晋三です。ＬＩＮＥ友達の皆さまはじめまして」

　「新成人の皆さんに心よりお祝い申し上げます」

　首相がメッセージを出すとき、これまでは記者会見やインタビューの形が一般的でした。しかし、安倍首相はラインだけでなく、首相官邸のＦａｃｅｂｏｏｋページを立ち上げるなど、新しい形の情報発信に力を入れています。１４日は成人の日ということで、首相官邸のＦａｃｅｂｏｏｋページには安倍首相の大学生時代の写真が掲載されていました。こうしたＦａｃｅｂｏｏｋなどを利用した発信は、幅広い層の人に政治に関心を持ってもらうことが狙いだということです。

　そんな安倍首相、１２日には首相就任後初めて宮城の被災地を訪れました。亘理町の仮設住宅では、敷地内に設けられた商店街で買い物。かごを片手に次々に買い物をしていきます。かまぼこに加えて、蟹みそと鯛みそをすすめられ、買い物かごは品物でいっぱいに。特産品のいちごも試食しました。「ものすごくおいしい！これひとつまとめて買うか」と、いちごも気に入ったようです。最後にレジでお会計。お買いあげの品物がずらりと並びます。

　「ありがとうございます、９７００円になります」

　このあと、仮設住宅も訪れた安倍首相。被災した住民の声に耳を傾ける機会となりました。

　自民党では小泉進次郎議員ら若手議員も被災地を訪問。小泉氏は自民党の青年局長として、２０１２年２月から毎月１１日に被災地を訪問していて、今回は岩手県を訪れました。そんな小泉氏、訪れた小学校では地元の小学生とバスケットボールのフリースローで対決することになりました！さあ、小泉氏の注目の第１投は…。なんとリングに届きませんでした～。これには小泉氏も「はははは」と苦笑い。「スーツ、着ているとさ（笑）」と弁明しつつ、スーツを脱いで再挑戦。結果はナイスシュート！子どもたちも楽しく過ごすことができたようです。

　一方、民主党の細野幹事長は、原発事故担当相だった時、足しげく通った福島県を訪問。そこでこう語りました。

　「福島の復旧復興ということに関しては、党派を超えてこれまでやってきたことをしっかり継続していかなければならない」

　復興に関しては政府に協力することもあるという姿勢を示しました。

　被災地からは、なかなか進んでいないという声も上がる復興。政府は、１５日に閣議決定する補正予算案にも「震災からの復興・防災対策」などに３兆８０００億円を盛り込んでおり、今後、復興を加速させたい考えです。