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自民、「民主除籍」平野氏の支援見送る方針

2013年4月9日 16:14
自民、「民主除籍」平野氏の支援見送る方針

 参議院選挙の岩手選挙区の候補者選びで、自民党執行部は、民主党を離党して除籍処分となった平野達男前復興相の支援を見送る方針を固めた。

 岩手選挙区の候補者選びをめぐっては、自民党岩手県連が先週、党本部に対し、慶応義塾大学ラグビー部前監督の田中真一氏の公認申請を出している。一方で、自民党幹部の間には岩手県内で高い知名度を持つ平野氏を支援すべきとの声があり、協議を続けてきた。

 結局、民主党政権で閣僚まで務めた平野氏を支援することは「筋が通らない」などと否定的な意見がある他、地元、岩手県連の中でも平野氏を推す声に広がりがなかったことなどを受け、支援を見送る方針を固めた。

 石破幹事長「(平野氏の)民主党では勝てないので無所属になるという理由が、私どもにはなかなか共感が持てないということでございます。勝てないので無所属になるとか、自民党に支援をお願いしたいということであれば、まだそういう事実がまったくあるわけではないが、勝てさえすればどうでもいいのかという話になる」

 石破幹事長は9日夕方にも田中氏の公認を正式に発表する考え。