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「成長戦略」「骨太方針」を閣議決定~政府

2013年6月14日 13:05
「成長戦略」「骨太方針」を閣議決定~政府

 政府は14日、アベノミクス第三の矢となる「成長戦略」と経済財政運営の方向性を示す「骨太方針」を併せて閣議決定した。日本経済の復活を目指す「成長戦略」は、設備投資減税などで民間の力を最大限に引き出すことが柱となっている。

 政府は「成長戦略」について、通常は年末に取りまとめが行われる税制改正の議論を一部前倒しで行う他、秋の臨時国会を「成長戦略実行国会」と位置づけ、必要な法案を成立させていく方針。

 一方、「骨太方針」では借金に頼らずにその年の政策経費が賄えるかを示すプライマリーバランスについて、「2020年度までに黒字化」する目標を掲げ、「社会保障支出についても聖域とはせず、見直しに取り組む」としている。

 しかし、今回の骨太方針には削減の幅などは示されておらず、8月に「中期財政計画」で数値目標を入れた財政健全化策をまとめることにしている。

 政府は今後、経済成長と財政健全化の両立をより具体的な形で国民に示し、実行に移すという難しい課題に取り組むことになる。