軍のクーデターでモルシ政権が崩壊したエジプトで５日、モルシ支持派が大規模な抗議集会を呼びかけており、軍との間に再び緊張が高まっている。これに関連して、菅官房長官は５日朝の段階で、日本人の被害が報告されていないことを明らかにした。

　エジプトのカイロを含む多くの地域については「治安の悪化を含め社会的混乱が拡大・継続することが懸念される」として、３日に外務省が危険情報のレベルを引き上げている。菅長官は「危険情報の引き上げも踏まえ、現地での外出を控え、渡航の是非を含めた検討を真剣に行うよう、呼びかけている段階だ」と述べた。

　外務省によると、エジプトには現在１０００人余りの日本人が在留しているという。