【山形県内・大雨情報】京田川や鮭川など6箇所で氾濫 7月1カ月の降水量大きく超える
庄内と最上地方を中心に降り続いた記録的な大雨で、25日夜遅く、酒田市や新庄市など合わせて6市町村に出された大雨特別警報は26日朝、大雨警報に切り替わりました。引き続き河川の増水や氾濫などへの最大級の警戒が必要です。
25日午後11時40分、酒田市と庄内町、それに新庄市、舟形町、鮭川村、戸沢村の合わせて6市町村に出された大雨特別警報は26日午前5時50分、大雨警報に切り替わりました。これまでの記録的な大雨の影響で県内の一部の河川で氾濫が起きています。氾濫が発生したのは酒田市の日向川、戸沢村の最上川中流、最上町などを流れる最上小国川、大石田町の丹生川、鶴岡市の京田川、戸沢村の鮭川です。また、酒田市と鶴岡市の一部地域と新庄市全域、遊佐町全域、戸沢村の中部地区は現在、最も高い警戒レベル5の「緊急安全確保」となっています。
尾花沢市、金山町、真室川町、最上町、舟形町、大蔵村、鮭川村、庄内町、三川町と緊急安全確保となっていない鶴岡市、酒田市、戸沢村の一部地区には警戒レベル4の「避難指示」が発表されています。
23日夜の降り始めから26日午前5時までの総雨量は、真室川町差首鍋で431ミリ、新庄市で398.5ミリ、最上町瀬見で393.5ミリ、酒田市で304ミリなど各地で平年の7月1か月分の降水量を大きく超える記録的な大雨となっています。
県によりますと、舟形町舟形では、土砂崩れで民家1棟が巻き込まれ、住民の高齢の女性が足をけがで病院に運ばれ手当てを受けています。
JR東日本によりますと、山形新幹線と奥羽線は山形ー新庄間できょう始発から終日運転を見合わせます。羽越線と米坂線、陸羽東線も一部区間で現在、運転を見合わせています。
山形地方気象台は、これまでの記録的な大雨により、氾濫の発生や土砂災害の危険度が非常に高まっているところがあります。河川の増水や氾濫への最大級の警戒と、土砂災害や浸水への厳重な警戒を呼びかけています。