防衛省はロシア軍の艦艇７隻が１４日から１５日にかけて北海道の宗谷海峡を通過したことを確認したと発表した。領海侵犯はなかった。

　防衛省によると、１４日夜から１５日未明にかけて、ロシア軍の戦車揚陸艦など７隻が宗谷海峡を通過した。また、１５日、ロシア軍の爆撃機と電子偵察機が北方領土や日本海を飛行したため、航空自衛隊がスクランブル（＝緊急発進）した。いずれも領海や領空への侵入はなかった。

　宗谷海峡は国際海峡のため航行には問題はないが、１３日にもロシア軍の艦艇１６隻がこの海峡を通過した他、１４日には中国の艦艇５隻の通過が初めて確認されている。

　防衛省は、ロシアや中国軍の動向を注視している。