ロシア国防省は１２日、極東で１１日から行われている大規模な演習で、空挺（てい）部隊を「千島列島の主要な島」などに派遣すると発表した。詳しい島の名前は明らかにされていないが、北方領土が含まれる可能性が高く、日本政府からの反発が予想される。

　これは、ロシア国防省が１２日に発表したもので、ロシア軍の空挺部隊をサハリンなどで行われている大規模演習に派遣するという。演習には陸海空軍などから１０万人が動員され、離島への動員態勢を強化する狙いがあるとみられる。

　また、ロシア国防省は、「千島列島の主要な島」にも空挺部隊を派遣するとしており、北方領土が含まれる可能性が高く、日本政府からの反発が予想される。

　北方領土問題をめぐっては、在日ロシア大使が１１日、政府系「ロシア新聞」のインタビューで、秋に行うことで基本合意していたプーチン大統領の訪日が困難になったとの見方を示したばかりだった。