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幅広い分野でパートナーシップ構築~首相

2013年8月29日 9:49
幅広い分野でパートナーシップ構築~首相

 中東など4か国を訪問した安倍首相は、最後の訪問国・カタールで会見し、安全保障など幅広い分野でパートナーシップを構築できたことを成果として強調した。菅原薫記者が報告する。

 安倍首相「エネルギーのみならず、(安全保障や経済など)幅広い分野で、安定と繁栄に向けたパートナーシップを(各国と)構築することで一致いたしました」

 今回の外遊で、安倍首相は「エネルギー」「安全保障」「インフラなどでのトップセールス」の3つを柱に、各国首脳らとの会談に臨んだ。

 カタールでの首脳会談では、東日本大震災の後、原発停止に伴って輸入量が増加しているLNG(=液化天然ガス)について「競争的価格で(つまりもっと安く)安定供給してほしい」と要請した。カタール側は「担当相に検討を指示する」と応じた。

 また、訪問した各国で、同行した企業が参加してのビジネスフォーラムなどを開くとともに、首脳らとインフラ開発への協力拡大などで合意した。特にカタールでは、約18兆円ものインフラ需要が見込まれている。

 また、IOC(=国際オリンピック委員会)の委員がいる3か国では、東京招致に向けたアピールにも力を入れた。安倍首相は「各国に熱い思いが十分伝わった」と話し、手応えを感じているようだ。

 安倍首相は日本時間29日夕方に帰国するが、来週には再び外遊に出発し、アルゼンチンで行われるIOC総会でスピーチする予定。