ロシアがウクライナに軍を展開させる中、安倍首相は、ロシアで開かれるソチパラリンピックに政府関係者の派遣を引き続き検討する考えを示した。

　安倍首相「パラリンピックの重要性に鑑みて、２０２０年の東京大会の成功に向けて、ソチパラリンピックへの政府関係者の出席を検討しているところです」

　５日午前の参議院予算委員会で「政府関係者の派遣をとりやめる考えがあるのか」を問われた安倍首相は「オリンピックやパラリンピックに対して政治の状況を持ち込む事には慎重でないといけないというのが基本的な立場だ」と答えた。その一方で、国際社会の動きなどを「慎重に見極めながら検討したい」とも語った。

　また、ウクライナ情勢に関して安倍首相は「国家安全保障局を中心に、関係省庁間で緊密に連携しながら事態の推移を注視しつつ適切に対応する」と述べた。