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安倍首相、強引な海洋進出の中国を批判

2014年5月31日 1:46
安倍首相、強引な海洋進出の中国を批判

 シンガポールを訪問中の安倍首相は、「アジア安全保障会議」で日本の首相として初めて基調講演を行い、強引な海洋進出を進める中国の動きを厳しく批判した。

 安倍首相の基調講演は、東シナ海や南シナ海でアジア各国と衝突を繰り返している中国を念頭に、平和的な解決を強く求める内容だった。

 「力や威圧に頼らず、紛争はすべからく平和的解決を図れということです。既成事実を積み重ね、現状の変化を固定しようとする動きは、(法の支配の)3原則の精神に反するものとして、強い非難の対象とならざるを得ません」―安倍首相はこのように述べ、中国を念頭に、海洋での「法の支配」を重要視する姿勢を強調した。

 また、会議に参加した中国軍の関係者が、安倍首相の靖国神社参拝について、「日本軍によって殺されたアジアの何百万人もの人たちにどのような姿勢を表明するか」と尋ねたのに対し、安倍首相は次のように述べた。

 安倍首相「日本は戦後、先の大戦に対する痛切な反省の上に立って、今日の平和な国を作ってきた。ひたすら平和国家としての歩みを進めてきた日本は、これからも平和国家としての歩みを進めていく」

 どうすれば中国の動きに歯止めをかけられるのか。安倍首相としては、「法の支配」をキーワードに、アジア各国と連携していきたい考えだ。