演説後の安倍首相に単独インタビュー
アメリカを公式訪問中の安倍首相が日本時間30日未明、アメリカ議会の上下両院合同会議で日本の首相としては初めてとなる演説を行った。安倍首相は演説後、日本テレビの単独インタビューに応じた。
日本テレビ報道局・粕谷賢之解説委員長「議会演説で最も腐心された点は何でしょうか」
安倍首相「日米だけではなくて、世界の人類の直面している課題に共に取り組んでいく同盟である、それをメーンテーマにしたかったんです」
続いて、歴史認識について。
粕谷解説委員長「痛切な反省を胸に刻んだという表現をされました。今回の演説、この部分に関しては、どういうことを念頭において、こういう発言をされたのでしょうか」
安倍首相「先の大戦の痛切な反省の上に今日の日本の繁栄がある。日本の歩みはこの痛切な反省の上にあるということは、申し上げてきた通りであります。今まで私が述べていたことを、今回も率直にお話ししたということであります」
さらに、安全保障について。今回の訪米にあわせた形で、日米両政府がとりまとめた自衛隊とアメリカ軍との新しい役割分担、ガイドラインに関しては。
粕谷解説委員長「(新ガイドラインについて)日本国民に対する説得はこれからだと思いますが、いかがでしょうか?」
安倍首相「私たちが今、行おうとするものは、切れ目のない対応を可能とする安全保障法制です。切れ目をなくしていく、備えをきっちりしていくことによってですね、誰も日本に対して、そういう悪さをしようとは考えない。それこそが安全保障の基本的な考え方だろうと思います」
最後に、戦後70年談話については。
粕谷解説委員長「今現在、8月に向けた、総理ご自身の談話に込めるべき決意は」
安倍首相「もっとアジアの地域や世界の平和のために貢献をしていく。こういうメッセージを出していきたい」
夏に、戦後70年の談話を発表する安倍首相。その発言に各国の関心が高まっている。