×

内閣改造 “留任”続々と 塩崎氏入閣へ

2014年9月1日 16:57
内閣改造 “留任”続々と 塩崎氏入閣へ

 内閣改造・自民党役員人事を3日に控え、安倍首相が塩崎恭久政調会長代理を入閣させる方針であることがわかった。国会記者会館から竹内真記者が報告。

 安倍首相は、塩崎氏が経済政策を中心に幅広い政策に精通していることなどから入閣させることにしたもの。塩崎氏は安倍首相に近く、第1次安倍内閣で官房長官を務めていた際には調整力不足などの批判も受けた。しかし、安倍首相は塩崎氏が政策に精通していることを高く評価しており、起用することにしたもの。

 また、安倍首相は下村博文文科相について、教育委員会制度の見直しに取り組んだ実績などを評価し留任させる方針。

 安倍首相は他にも政策の継続性を重視しており、以下の5閣僚の留任が固まっている。

 麻生太郎副総理兼財務相
 菅義偉官房長官
 甘利明経済再生相
 岸田文雄外相
 太田昭宏国交相

 注目の石破幹事長は、経産相や総務相、新設される地方創生相での起用が検討されている。

 安倍首相は女性の起用にも意欲を示しているが、人事の目玉の1つとして、小渕優子元少子化相の閣僚や党3役での起用が有力だ。小渕氏は2児の母で、まさに子育てをしながら働いている。「女性が活躍する社会の推進」を掲げる安倍首相としては、女性の起用をアピールする格好の人物と考えているようだ。女性では他にも、高市早苗政調会長の入閣が有力な他、山谷えり子参院政審会長の入閣も検討されている。

 この他に、江渡聡徳議員が防衛相兼安保法制相で、西川公也議員が農水相で起用される方向。

 いずれも、その議員が詳しい政策の分野で起用しようとしていることがうかがえ、安倍首相も周辺に、「仕事ができる人を選ばないといけない」と述べている。改造まであと2日、最後の調整が行われている。