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みんなの党対立 関係修復の兆し見えず

2014年9月18日 1:24
みんなの党対立 関係修復の兆し見えず

 みんなの党が再び分裂の危機を迎えている。与党にすり寄るべきではないとする浅尾代表と、安倍政権との連携を重視する渡辺前代表が、激しく対立している。

 浅尾代表と渡辺前代表も出席したみんなの党の両院議員懇談会が開かれたが、党の路線をめぐって両者は激しく言い合い、亀裂は深まるばかりだ。

 浅尾代表「与党再編をなぜあきらめるのかみたいな話でしたけれども、それは選挙を経ずに与党に入って、なんでもかんでもその下請けになるというのが本来の民主政治の否定だということで、お答えさせていただいた」

 渡辺前代表「いったい政策の実現という党の一番大切な路線は、どこに消えてなくなってしまったんだと、今日は繰り返し私の方から申し上げた。明快な答えは得られませんでした」

 17日の昼に開かれた役員会で、浅尾代表は、安倍政権との連携を重視する渡辺氏の方針について「有権者との約束をやぶることは、政党として、政治家としてできない」とした上で、路線変更すべきでないとの方針を確認した。

 しかし、両院議員懇談会で、渡辺氏は役員会の方針を撤回するよう求めたほか、「党の支持率が下がっている」などと浅尾代表を追及したという。これに対して浅尾代表は、「責任はどこにあるのかきちんと認識してほしい」とやり返すなど、激しいやりとりとなった。

 党内には渡辺氏に対して依然として代表辞任の原因となった多額の借り入れ問題の説明が不十分だといった声がある一方、渡辺氏の路線を支持する意見も根強くある。

 浅尾代表は周辺に、「党分裂も仕方がない」と漏らしており、関係修復の兆しは見えていない。