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閣僚W辞任に安倍首相「国民に深くおわび」

2014年10月20日 16:07
閣僚W辞任に安倍首相「国民に深くおわび」

 20日に小渕経産相と松島法相が相次いで辞任したことで第2次安倍政権は2012年の発足以来、初めて、極めて厳しい局面を迎えている。国会記者会館から竹内真記者が中継。

 2人の閣僚の辞任を受けて安倍首相は取材に応じ「任命責任は私にある。こうした事態になったことを国民に深くおわびを申し上げる」と述べた。

 安倍首相「任命責任は総理大臣である私にあります。こうした事態になったこと、国民の皆様に深くおわびを申し上げる次第です。後任には今回の出来事もふまえて、国民の皆様の信頼を得る、それぞれの分野に通じた方を選びたい。20日中に新しい閣僚を選びたいと思います」

 安倍首相はまた、「政治、行政において難問が山積している。政治の遅滞は許されないわけで後任を急ぎ選定して直ちに課題に取り組んでいきたい」と述べた。

 注目される後任だが、安倍首相は第1次政権で起きた閣僚が相次いで辞任するいわゆる「辞任ドミノ」と言われる状況は避けるため慎重に人選する方針。

 首相周辺は「準備の時間が短いから」と述べており、国会開会中で答弁などに備える時間がないことを理由に重鎮の起用を否定しなかった。政治資金の問題などが指摘されず安定した手腕が期待できるベテランが起用されるものとみられる。しかし、野党側は首相の任命責任を含め追及を強める姿勢で、安倍首相にとっては厳しい局面が続くことになる。