安倍首相は中国・北京で行われるＡＰＥＣ（＝アジア太平洋経済協力会議）の首脳会議などに出席するため、９日朝、羽田空港を出発した。習近平国家主席と約２年半ぶりの日中首脳会談が行われる見通し。

　安倍首相「国際社会の平和と安定に責任を持つ日中両国は、戦略的互恵関係の原点に立ち戻って、両国関係を発展していくこと、そのメッセージを伝えたいと考えています」

　日中首脳会談で安倍首相は、尖閣諸島や靖国神社参拝をめぐり冷え込んだ日中関係を改善させるよう呼びかける方針。また日中間で不測の事態を避けるため、防衛当局者が緊急時に連絡を取り合う海上連絡メカニズムの運用開始を提案する考え。

　一方、安倍首相は９日夜、ロシアのプーチン大統領とも会談し、北方領土問題などについて話し合うことにしている。安倍首相はＡＰＥＣ首脳会議に出席した後、ミャンマーとオーストラリアで相次いで国際会議に出席し、１７日に帰国する予定。