イスラム過激派組織「イスラム国」とみられるグループが、日本人２人を人質に取り、身代金を要求している事件は、依然、進展はみられない。首相官邸前から菅原薫記者が中継。

　安倍首相は官邸に隣接する首相公邸に待機しているが、まだ動きはない。また外務省では、さきほど岸田外相が記者団の取材に応じた。

　岸田外相「（Ｑ：対策本部では？）現状の確認だけです。新たに報告することはありません。（Ｑ：どのような指示を？）引き続き緊張感をもって対応することを指示しました。（Ｑ：２人の安否は？）……」

　一方、対策本部が置かれている首相官邸には、午前１０時前に菅官房長官が入り、最新の情報について報告を受けている。しかし政府高官は２４日朝、「まだ進展はない」と厳しい表情で話していた。

　また、政府関係者は２４日朝、日本テレビの取材に対し、「イスラム国側の反応が見えている部分もある」としながらも「すぐには解決しない。一歩一歩しか動かないが、１％でも可能性があるならそれに向け、精いっぱいやるだけだ」などと苦しい胸の内を語った。

　日本政府は、ヨルダンやトルコなどの協力を得て情報機関や宗教指導者などを通じてイスラム国との接触、交渉を試みているが、厳しい状況が続いている。