政治献金問題 環境相を野党が追及
衆議院の予算委員会で2日、民主党の山尾議員は、望月環境相が補助金を交付された企業から政治献金を受け取った問題で、補助金の交付決定を本当に知らなかったのかただした。
山尾議員「(補助金交付の決定を)本当に知らなかったというのは、どうしても納得ができない。地元において大臣の最大の支援者であり、ともに港湾発展のため汗をかいてきた鈴与が大臣の専門分野が、2つ重なる領域においてその目的に資する大きな補助金を受けた」
望月環境相「個々の問題についてそれぞれ口出しをして、自分の権力をかさにきてやるというようなことはあってはならないし、そういうことで我々もやってきたつもりです」
望月環境相はこう説明した上で、指摘された補助金の交付は一般社団法人が決定をしており、「国が交付を決定した」との法律の定めに該当せず、違法性はないと強調した。
また、2日の予算委員会では、来年度予算案採決の前提となる中央公聴会を来週9日に行うことを決めた。与党側は予算案の年度内成立を目指し、採決を念頭に13日の締めくくりの質疑を提案したが、野党側は十分な審議などを条件にしており、引き続き協議することになった。
一方、2日の政府・与党連絡会議で公明党の山口代表は、政治とカネの問題で閣僚が説明責任を果たすよう求め、菅官房長官は「しっかり果たしていく」と応じた。