民主党反発“派遣法”審議めぐりもみ合いも
派遣労働者の無期限派遣を条件つきで認める労働者派遣法改正案をめぐり、衆議院厚生労働委員会で民主党が与党側の審議の進め方が一方的だとして反発し、審議が始まる際にもみ合いが起きるなど混乱した。
審議が始まっても民主党は着席せず抗議を続け、共産党は欠席した。一方、同じ野党である維新の党は審議に参加し、民主党の対応を批判するなど野党間の足並みは乱れた。
午後の審議で、渡辺委員長が散会を宣言しようとした際には、民主党議員が詰め寄った。
民主党・西村智奈美議員「本当に日本の議会制民主主義の崩壊だと思います」
委員会終了後、渡辺委員長はもみ合いの際に首をねんざしたなどとして民主党議員に謝罪を求めた。
一方、混乱は広がり、民主・共産両党は衆議院の全ての委員会で審議に加わらず、国会は不正常な状態になった。
こうした事態を受け、与野党が調整した結果、週明け15日に国対委員長会談を開き、正常化する見通しになった。