派遣法改正案 19日の衆院厚労委で採決へ
衆議院厚生労働委員会の理事懇談会が開かれ、派遣労働者の無期限派遣を条件つきで認める労働者派遣法改正案について、19日に採決を行うことで与野党が合意した。
18日の理事懇談会で与党側は、19日午前に委員会を開き、安倍首相も出席して質疑を行った後、派遣法改正案の採決を行うことを提案した。元々、採決に同意していた維新の党のほか、民主党も「委員会の運営に与党側の配慮が見られた」などと応じたため、19日に委員会で採決が行われることになった。
さらに与党側は、維新の党と共同で修正した「同一労働・同一賃金」を推進するための法案についても19日の採決を提案した。民主党は「法案の説明を受けていない」などとして反対したが、渡辺委員長が職権で19日に採決を行うことを決めた。
また、派遣法改正案とあわせて19日の衆議院本会議に緊急上程し、採決することも渡辺委員長が決めた。2つの法案は与党などの賛成多数で可決され、参議院に送られる運び。
派遣法改正案の審議をめぐっては、先週の委員会で民主党などが与党側の委員会運営に強く反発し、もみ合いが起きるなど混乱が起きていた。