労働者派遣法改正案 きょうの採決を見送り
派遣労働者の無期限派遣を条件付きで認める労働者派遣法改正案について、与党側は12日の採決を見送ったが、民主・共産両党は審議に加わらず、与党と維新の党だけで審議が行われた。そして、渡辺委員長が審議を打ち切ろうとした際には騒然となった。
渡辺委員長が散会を宣言しようとした際、民主党議員が詰め寄ったが、結局、委員会は終了となった。これに先だって委員会が始まった際、民主党は強く反発した。
民主・西村智奈美議員「労働者派遣法は一生涯派遣の人をつくる。日本の雇用環境は大きく崩れてしまう。これを、政府・与党が一体となって推し進めようとしている、その暴挙を決して認めることはできません」
一方、民主党の対応について、審議に出席していた維新の党は厳しく批判した。
維新の党・足立康史議員「民主党のような取り組みは、日程闘争そのものであって、反対のための反対」
こうした中、安倍首相は委員会の場で、日本年金機構の個人情報流出問題について、「国民に不安を与え、大変申し訳なく思っています」と述べた。その上で、「年金機構のシステムやその運用に基本的な問題があったのは事実だ」「問題が二度と起きないよう、厚生労働省による年金機構への指導体制強化を図っていく」と強調した。