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労働者派遣法改正案 衆院厚労委で可決

2015年6月19日 12:44
労働者派遣法改正案 衆院厚労委で可決

 派遣労働者の無期限派遣を条件つきで認める労働者派遣法改正案が衆議院厚生労働委員会で可決された。今の国会で成立する見通し。

 先週、法案の採決を阻止しようと激しく抵抗した民主党だが、19日は委員会に出席して、「法案により“生涯派遣”になる」などと安倍首相をただした。

 民主党・中島克仁議員「派遣先からすれば人を代えれば繰り返しそのポジションに派遣を可能とされる。だから一生派遣とか生涯派遣と言われている」

 安倍首相「正社員を希望する方にその道をひらけるようにするため、派遣期間を通じた計画的な教育訓練を新たに義務づけるなど、派遣就労への固定化を防ぐ措置を強化することとしています」

 改正案は、これまで一部の業務を除き最長3年とされていた派遣労働者の雇用期間について、条件つきで無期限の派遣を認めるもの。採決で民主、維新、共産各党が反対したが与党の賛成多数により可決された。今の国会で成立する見通し。

 これにより、終盤国会の焦点は安全保障関連法案の行方に絞られる。政府・与党は維新の党と修正協議を行い協力を得たい考えだが、維新の党は「応じない」としている。与党側は維新の党の出方を見ながら、24日までの今の国会の会期をどれだけ延長するのか決めることにしている。