クロ現「やらせではなく過剰な演出」報告へ
NHKの報道番組で「やらせ」があったと指摘された問題で、NHKは「やらせではなく過剰な演出」などとする最終報告を28日午後に発表し、関係者の処分を行う方針。
この問題は去年、「クローズアップ現代」などの番組で詐欺のブローカー役として報じられた男性が、自分はブローカーではなくNHKの記者から演じるよう求められたと告発し、NHKが内部調査を進めていたもの。28日午後、経営委員会に報告した後、午後3時半から発表される最終報告では、男性がブローカーではないと判断するだけの明確な証拠がないとし、事実のねつ造につながる行為、すなわち「やらせ」はないとした。
一方、取材記者が知り合いだった多重債務者を初対面であるかのように取材するシーンなどは「過剰な演出」と認め、取材記者を停職処分とするなど処分は10人以上に及ぶ見通し。また、籾井会長や担当役員は役員報酬の一部を自主返上する方針。