岸田首相、リニア全線開業に向けて支援強調
岸田首相は三重県亀山市のリニア中央新幹線の工事現場を視察し、2037年までの全線開業に向けて、国が支援していく考えを改めて強調しました。
岸田首相
「最速2037年の全線開業という想定時期のもと、水資源の状況や建設主体であるJR東海の財務状況を厳格にモニタリングし、必要な指導と技術支援を行ってまいります」
岸田首相は31日、三重県亀山市のリニア中央新幹線の駅候補地の土壌のボーリング調査現場を視察しました。
視察の後、岸田首相は先週、東海道新幹線が事故で終日運休になったことにふれ、「国民生活に大きく影響を与えた事案が相次いでいる」とした上で「複数のネットワークの早期構築の重要性を改めて認識した」と述べました。
岸田首相はさらに、リニア中央新幹線の名古屋-大阪間の工事を加速化させるため、周辺自治体による会議に「国土交通省とJR東海も参画させる」と述べました。その上で、全線開業に向けて「国として全面的に支援していく」と強調しました。