あす代表選…国民民主党 “与党とも連携”玉木代表“vs. “野党結集で”前原代表代行 政界再編のきっかけに?
2日に投開票が行われる国民民主党の代表選挙に、与野党が注目しています。与野党との連携に対する考え方が“正反対”で、一騎打ちとなる玉木雄一郎代表と前原誠司代表代行に、それぞれ話を聞きました。
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8月26日、慌ただしく車に乗り込んだのは、現在、国民民主党の代表を務める玉木雄一郎氏(54)です。代表選挙の街頭演説などで全国を飛び回っていました。
今回の代表選挙は、玉木氏と、前原誠司代表代行(61)の一騎打ちの構図。大きな争点となっているのが自民・公明の与党との距離感です。
玉木氏の考えは、与党に政策を売り込み実現させることで、党の存在感を高める戦略です。
国民民主党 玉木雄一郎代表
「与党とも交渉しながら、政策実現の実績を積み上げて、政権を担わせていただく信頼を、国民の中に作っていく」
目立つのは、「与党」との距離の近さです。実際、2022年は野党でありながら政府の本予算に賛成。また、着信があったのか、岸田首相が胸ポケットから取り出した携帯電話の画面に「玉木雄一郎」の表示が見えたこともありました。
玉木雄一郎代表
「(日本維新の会の)馬場代表も(立憲民主党の)泉代表も公明党の山口代表も、たまに電話しますから。たまたまのタイミングだったってことだけですよ」
自民党内でも国民民主党の支援組織である民間労組を取り込むため「連立を組むべきだ」との声もあがっています。
「連立政権入り」について玉木氏に直撃しました。
玉木雄一郎代表
「悠長に10年後に政権交代しますからそれまで待ってくださいって言っても、早く成果を出してくれって思いはあって、そういうことを言われるのは確か。連立となると、政策で合意することと同時に、選挙区調整という極めて高いハードルを越えなきゃいけないので、簡単ではない」
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一方、前原氏の考え方は正反対です。
国民民主党 前原誠司代表代行
「どんどんどんどん皆様方の生活が苦しくなる。それを放置してるのが自民党政治。それを変えていかなきゃいけない。この国の将来を変えるために、選挙で野党で手を組んで(自民党政治を)変える私に賭けてもらえませんか、皆さん」
共産党以外の野党勢力を結集し、政権交代を目指す考えです。その前原氏が連携相手として最も期待を寄せるのが、野党第一党を目指し勢いに乗る日本維新の会です。
前原誠司代表代行
「維新さんも、今は完全に政権交代目指すと、どんどん候補者を立てているし、(考えが)近い政党だからこそ力を合わせて、自民党を覆していくために力を合わせるべきだと思う」
維新の馬場代表とは個人的な信頼関係もばっちりです
前原誠司代表代行
「最終盤に激励のLINEが来まして、終わったら祝勝会か慰労会か、どちらか分からないけど頼むと言ったら『分かりました』って返事はいただきました」
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政界再編のきっかけにもなり得る国民民主党の代表選。9月2日午後、投開票が行われます。