在日本中国大使館の何振良報道官が２８日の会見で、スパイ行為に関わったとして４人の日本人を捜査していることを明らかにした。

　中国政府は去年１１月、「反スパイ法」を施行して取り締まりを強化しており、今年５月には日本人男性２人が逮捕され、６月には女性１人の身柄が拘束されていることが明らかになっている。何報道官によると、この３人のほか日本人の男性１人について、６月下旬に、自宅で監視下におく行政措置をとったという。

　何報道官は「中国の関連部門が法律に基づいて、４名のスパイ容疑のある日本国民に調査を行っている。この状況について日本側にすでに通報した」としている。

　これに対し、菅官房長官は２８日午後の会見で、「２人は通報があったが、あとの２人については報告を受けていない」と述べた。