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防衛相「危険除去したい」埋め立て工事着手

2015年10月29日 17:35
防衛相「危険除去したい」埋め立て工事着手

 沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設先である名護市辺野古で海の埋め立てに向けた陸上での工事に着手したことについて、中谷防衛相は「普天間基地周辺の危険を除去していきたい」などと埋め立て工事に理解を求めた。

 中谷防衛相「一日も早く普天間飛行場の辺野古への移設を進めて、宜野湾市をはじめとする同飛行場周辺の住民の皆様方の心配やら、また、騒音被害、危険を除去していきたい」

 また、世耕官房副長官は「普天間基地の返還を進めることが沖縄県民の思いに応えることだ」などと述べ、移設工事を進めていく方針に変わりはないことを強調した。

 一方、民主党の岡田代表は「本体工事の着工に至ったことは極めて遺憾であります。これは、党として断固として反対いたします」と述べ、「これだけ乱暴に行って工事が本当に進むのか。普天間の危険性除去も遅れることになりかねない」と政府を批判した。

 共産党の志位委員長は「新基地建設反対の総意を踏みつけにして、工事の着工を強行した安倍政権を強い憤りを持って糾弾したいと思います」「国会論戦の大テーマとしてただしていきたい」と述べ、今後、追及していく考えを示した。