第１９２臨時国会が２６日に召集され、安倍首相が所信表明演説を行った。演説はどのようなものだったか、国会から青山和弘記者が伝える。

　参議院選挙に勝利して初めて臨む国会。安倍首相の長期政権への意欲がにじむものとなった。演説は４年後の東京五輪への意気込みから始まった。

　安倍首相「４年後の東京オリンピック・パラリンピックは、必ずや世界一の大会にする。何としても成功させなければなりません」

　安倍首相は「アベノミクスを一層加速させる」としている。また憲法改正をめぐっては、野党側に積極的な議論への参加を求めた。

　安倍首相「決して思考停止に陥ってはなりません。互いに知恵を出し合い、共に『未来』への橋を架けようではありませんか」

　また新たに就任した民進党の蓮舫代表が、民主党政権当時の事業仕分けで「世界一になる理由は何があるのか、２位じゃダメなのか」と発言したことを念頭に、次のように強調した。

　安倍首相「みなさん、今こそ臆することなく、自信を持って世界一を目指して行こうではありませんか」

　演説後、蓮舫代表は強気な姿勢を示した。

　民進党・蓮舫代表「これだけ巨大与党に支えられている総理に私が意識されているとしたら最高ですね」

　また安倍首相から何度も「建設的な議論」を呼びかけられたことについては、「批判に明け暮れようとまったく思っていない」と語り、対案を掲げていく方針を強調した。

　ＴＰＰや憲法をめぐって、どういう論戦になるのかが焦点。