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都連が区議処分決定を先送り…自民党に何が

2016年10月31日 17:34
都連が区議処分決定を先送り…自民党に何が

 東京都知事選挙で自民党の方針に反して小池知事を支援した区議会議員の処分めぐり自民党東京都連は処分決定の先送りを決めた。自民党としては依然、高い人気を誇る小池知事との対決を避けたいからだ。

 自民党内には処分を求める声が根強いのだが、小池知事は自らの政治塾に2900人余りが集まるなど、その求心力を見せつけた。小池知事はこの政治塾を新党に発展させることに含みを持たせていて、自民党側には「来年の都議会の選挙で脅威になる」などと警戒感が強まっている。このため、とりあえず先送りを決めたが、どう結論を出すのか対応に苦慮している。

 一方、政治塾に象徴されるように小池知事が自民党と一線を画すのは、自民党と近くなりすぎると清新さなどが失われ有権者に失望される懸念があるからとみられる。ただ、31日は一転、対話姿勢も強調している。

 小池知事「(自民党と)調整をするという意味で連携をとっていくと思います」

 小池知事にとっても安倍政権、自民党と全面対決することは今後の都政運営や東京オリンピック・パラリンピックなどを考えれば避けたいところ。自民党と小池知事の駆け引きは神経戦が続きそうだ。