北方領土 航空機利用墓参り4月にも実施か
去年12月の日露首脳会談の合意を受け、政府は、北方領土の元島民らの航空機を利用した墓参りを今年4月にも実施する方向で、ロシア側と調整していることがわかった。
複数の政府関係者によると、日露両政府は、航空機を利用した墓参りについて、択捉島と国後島の元島民を対象に、ロシアの民間機をチャーターし、4月にも実施する方向で調整している。水面下の協議では、北海道・中標津空港から国後島、択捉島の空港にわたり国後島に宿泊する、1泊2日の日程案が浮上していて、政府関係者の同行も検討されている。墓参りは船で向かう場合、天候の問題で例年5月以降だが、政府は前倒ししたい考え。
政府関係者は「シンボリックな訪問になれば」と期待感を示しているが、航空機の運用や島に入る手続きなどの面で調整が続いており協議の行方は見通せていないという。