×

露大統領「きょうは前進ある」日露首脳会談

2017年4月27日 23:17
露大統領「きょうは前進ある」日露首脳会談

 安倍首相は日本時間27日夜、ロシアに到着し、午後8時半すぎからプーチン大統領との首脳会談に臨んでいる。モスクワから矢岡亮一郎記者が伝える。

     ◇

 27日は、北方四島の主権の議論ではなく、その前段階の環境整備として位置づけられている共同経済活動のあり方が議論されているが、プーチン大統領は会談冒頭、「きょうは前進がある」と発言した。

 プーチン大統領「私たちは、関係の活性化、より頻繁な接触、共同作業を活発に進めることで合意した。きょうひとつの結論として、前進があると言えると思います」

 会談では、共同経済活動の実現に向けた合同現地調査の実施、また、元島民の墓参りに航空機を活用することや、船の出入域地点の増設などで合意する見通し。

 また、会談では北朝鮮情勢もポイントだ。安倍首相は、ロシアと北朝鮮との間で、来月、船の定期便が就航されることにも言及しながら、圧力強化の必要性を訴えているものとみられる。

 ただ、ロシアとしては、西側諸国との緩衝地帯としての隣国・北朝鮮が仮に崩壊し、親米政権ができて、アメリカ軍基地が置かれることは避けたいと思っている。

 プーチン大統領は、圧力には後ろ向きな姿勢で、ある交渉関係者は、「対北朝鮮で日露が連携する姿は見せるが、実態は異なる」とその難しさを語っていた。

 日本時間27日午後11時過ぎ現在、会談は続いている。