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憲法9条改正めぐり ポスト安倍から異論

2017年5月11日 20:16
憲法9条改正めぐり ポスト安倍から異論

 安倍首相が憲法9条を改正し「自衛隊の存在をしっかりと位置づける」と表明したことについて、ポスト安倍を目指す議員から異論が出ている。岸田外相は11日、9条の改正は直ちに必要はないとの考えを示した。

 岸田外相「(憲法)9条を今すぐに改正することは考えない。まずは平和安全法制がどのような成果をもたらすのかをしっかり見極めようでないかと」「少なくとも今日現在までその考えは変わってないということを申し上げています」

 また「首相の発言と私の考え方は、どこが違うのか同じなのか一度よく確認したい」と述べた。

 一方、石破前地方創生担当相は安倍首相が現在の憲法9条に自衛隊を位置づける項目を加える方針を示していることについて、「戦力を保持しない」とした他の項目などとの「整合性はどうなるのか」と疑問を呈した。

 ポスト安倍に意欲を示す岸田氏や石破氏としては、安倍首相との憲法観の違いを明らかにすることで存在感を示す狙いもあるとみられる。