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誰が?獣医学部開設「資料」“手書き修正”

2017年6月17日 3:46
誰が?獣医学部開設「資料」“手書き修正”

 加計学園をめぐる問題で、国会では安倍首相出席の集中審議が開かれた。一方、15日に文科省が公表した文書をめぐり、新たな問題も。

 去年11月1日に内閣府から文科省へ送られたメールに添付された資料では、獣医学部開設の条件について手書きで修正されていて、「広域的に獣医師系養成大学等の存在しない地域に限る」との条件が付け加えられていた。野党側は、これによって加計学園が有利になったと指摘。

 共産党・小池議員「(手書きで修正された資料について)当時、獣医学部の新設を希望していた京都産業大学が事実上振るい落とされ、そして加計学園にしか認められなくなったわけです」

 手書きの修正は、誰の指示で行われたのか。資料を添付していたメールには「指示は、官邸の萩生田副長官からあったようです」と、安倍首相の側近、萩生田官房副長官の名前が記載されていた。

 4年前の2013年5月、河口湖にある安倍首相の別荘での1コマでは、焼きそばを作る首相の後ろで、萩生田氏がほほ笑んでいた。そしてもう1人、加計学園の加計孝太郎理事長も。加計学園の系列大学で名誉客員教授も務めている萩生田氏。獣医学部開設の条件について、修正を指示したのか。

 萩生田官房副長官は「私が修正の指示を出したことは全くございません。きのう文科省が公表したメールには大変戸惑いを感じております」と真っ向から否定。しかし追及はやまない。

 共産党・小池議員「先程、副長官は『修正の指示は出していない』と答弁しましたけれども、あなたはこの件についていかなる発言もしていないと断言できますか?」

 萩生田官房副長官「元々の原文の文章について、私、やりとりした場に同席したことは一度もございません」

 共産党・小池議員「私は同席したと聞いているんじゃない。広域的に限定するというような趣旨のことを言っていないんですかと」

 萩生田官房副長官「決定に関わって私は指示したことはございません」

 では、誰が修正を指示したのか。担当の山本地方創生相は、獣医師会の“1校に限定すべき”との要望に配慮して自分が指示をしたと主張。また、「萩生田副長官の指示」と書かれたメールの作成者について、この問題の担当者ではなく、断片的であいまいな内容だったとした。

 山本地方創生相「その(メールを)作った方は直接の担当者ではありません。文科省から出向してきた方でありまして、それは不適切なことではありますが、陰に隠れて本省の方にご注進したというようなメールであります」

 民進党・福山議員「自らの職員に向かって『陰に隠れて』。安倍政権は何か問題が起こると必ず役人のせいにする」