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安倍首相、8月上旬の内閣改造を表明

2017年7月9日 23:16
安倍首相、8月上旬の内閣改造を表明

 スウェーデンを訪問中の安倍首相は記者団に対し、「来月早々に内閣改造を断行し、人心を一新したい」と述べ、8月上旬の内閣改造を表明した。また、改造では菅官房長官や麻生財務相の続投を示唆した。

 東京都議会議員選挙の惨敗や、支持率の急落を受けて、安倍首相は人心の一新で政権浮揚をはかる考え。安倍首相は「一つ一つ結果を出すほかに信頼回復の道はない」「結果を出せる体制を速やかに整える必要がある」として、来月初旬に内閣改造・党役員人事に踏み切る方針を明らかにした。

 その上で、「継続性と安定感という意味で、政権の骨格はころころと変えるべきではない」と述べ、菅官房長官や麻生財務相は続投させる考えを示唆した。

 また、衆議院の解散・総選挙については、「全く考えていない」と述べた。

 さらに、自民党の憲法改正案を臨時国会に提出したいとの考えを表明したことについては、「スケジュールありきではもちろんない」と述べ、都議選惨敗で求心力が低下する中、慎重な議論を求める党内の声に配慮する姿勢を示した。

 安倍首相はまた、九州北部の豪雨被害を受けて、欧州歴訪の日程を急きょ切り上げ、11日に帰国する。

 急激に支持率が低下する中、災害対策に全力を挙げる姿勢をアピールする狙いがあるとみられる。